【ビジネス用語】目上の人や上司に対して「了解しました」は正しいの?

了解しましたと書かれた画像 コトバ全般

上司への返事、お客様への回答などで、「了解しました!」「了解です!」のように返事をしてしまうシーンがよく見受けられますが、それは本当に適切な表現なのでしょうか?
結論から言いますと、適切ではありません!
本来「了解」という言葉は、「了承」などと同じように、目上の人から目下に人に対して用いる言葉です。
目上の方からの「了解をいただく」、「了承をいただく」ものなのです。
つまり、部下からの報告に対して上司が「了解した」というのが正しい使い方です。

部下が上司に・・・等、目上の人に対して「わかりました」と言いたい場合は、
「承知いたしました」や「かしこまりました」というのが正解です。

「了解」が誤用されてしまう背景

たとえば、映画やドラマなどのワンシーンで、部下がトランシーバーで「了解!」と返事している
場面を見かけることがあるでしょう。

しかし、それはあくまでも「軍事用語」や「無線用語」として使われているものであり、
決して「了解」が目上に対して使う敬語ということではありません。
兵士が上官に対して「了解!」と答えているシーンの印象から、つい「上司へ了解と回答する」イメージが蔓延してしまっているのかもしれません。

まとめ

誤用されてしまっているシーンが多く、若者言葉としてある程度容認されつつある状況であったり、
「了解」に「いたしました」と謙譲語を加えた「了解いたしました」という表現であれば目上への敬語になるという考えもあったり、言葉のとらえ方は時代によって変わってくるものです。

とはいえ、大事なのは相手がその言葉を聞いてどう感じるか、です。
上司と接する時や、取引先のお客様との対話など、言葉による印象が重要な場面では、「失礼だな・・・」と思われてしまう可能性も十分にあります。

人によっては「え・・?」と思われてしまう「了解」よりも、間違いなく失礼な表現にはなりようのない「承知しました」や「かしこまりました」を用いる方が無難、というのが結論になります。

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