下図のようなリストから重複項目を削除する方法は2つあります。
・ 「重複を削除」機能を使用する
・ UNIQUE関数を使用する
方法はそれぞれ下記をご参照ください。
「重複を削除」機能を使用してリストを洗い出す
- 重複を削除するデータをコピーし、別シートもしくは別の列に貼り付けます。
ここでは例として、[Sheet2]に貼り付けます。 - 重複を削除するデータ列を指定します。
ここでは例として[A]を選択しています。 - [データ]タブをクリックします。
- [重複の削除]をクリックします。
- 重複を削除する列のチェックボックスがオンになっているのを確認し、[OK]ボタンをクリックします。
- メッセージの内容を確認し、[OK]ボタン0クリックします。
- 重複が削除されました。
注意
「重複の削除」機能は、あくまでもリストの「重複を削除」するだけなので、
元データに更新があった場合は、再度、「重複を削除」しなければなりません。
UNIQUE関数を使って重複を削除する
元データが更新されても、洗い出したリストが自動で更新してほしい場合は、
(UNIQUE)関数を使って解決します。
先ほどの画像で説明すると・・・
例)下図A列の「果物」列から重複を削除(リストを洗い出)したい場合
D2セルにUNIQUE関数を入れると・・・
リストの洗い出しが完了しました!
補足
ちなみに、A4セルの「アセロラ」を「シャインマスカット」に変更すると、D列の「リスト」欄に「シャインマスカット」が自動で入りました。
リストのデータを更新しても関数で洗い出してくれるのでとても便利ですね。
この関数の利便性を知っていただけたところで、UNIQUE関数の入力方法を説明します。
- リストを出したいセルを選択し、[fx](関数を挿入)をクリックします。
ここでは例として、D2セルを選択しています。 - 「関数の検索」欄に「UNIQUE」と入力し、[検索開始]ボタンをクリックします。
- [OK]ボタンをクリックします。
- 「配列」欄には、リストを洗い出す列もしくはデータの範囲をします。
ここでは例として、A列の[A2]~[A139]までをしています。 - 「列の比較」欄は[TRUE]もしくは[FALSE]を入力します。
列同士を比較して重複を削除する場合は[TRUE]を入力します。
行同士を比較して重複を削除する場合は[FALSE]を入力します。
ここでは例として、縦に羅列しているデータを洗い出すので[FALSE]と入力しています。 - 「回数指定」欄は[TRUE]もしくは[FALSE]を入力します。
指定した列またはデータの範囲から1回だけ出現している値を返す場合は、[TRUE]を入力します。
指定した列またはデータの範囲から一意の値をすべて返す場合は[FALSE]を入力します。
ここでは例として、重複がない状態のデータをすべて返してほしいので、[FALSE]と入力します。 - [OK]ボタンをクリックします。
- 重複が消えて、一覧を抽出できました。
★注意
UNIQUE関数を使う場合、関数を使った列は、UNIQUE関数専用列として使用し、ほかのデータなどを入力しないでください。
【理由】
抽出元のデータが増えるなどして更新された場合、UNIQUE関数の下に任意のデータがあるとうまく抽出できず、エラーが起こる可能性があります。
抽出元のデータを更新しても関数が再抽出してくれるので、リスト確認の時短につながります。
UNIQUE関数便利ですね!
機会がありましたら、是非使ってみてください。
まとめ
本記事では、「重複の削除」機能と「UNIQUE関数」について紹介しました。
この2つの関係を表すと下表になります。
メリット | デメリット | |
「重複を削除」機能 | 操作が簡単 | データが更新した場合は、 再度、重複を削除しなければならない |
UNIQUE関数 | 元データが更新されると リストも自動で更新される | UNIQUE関数使ったセルの下に 任意のデータを入れることができない |
用途に合わせて機能と関数を使い分けてみてください。
※「範囲」部分は実際抽出する範囲を指定してください。
=UNIQUE(範囲,FAlSE,FALSE)