以前、WEBニュースで見かけた言葉で、「なおざりにせずに…」という言葉がありました。
いままで「おざなりにしない」というフレーズは聞いたことありましたが、「なおざりはせず・・・」は聞いたことがありませんでした。
使われている文字も一緒で並び直したように見えますよね。
ですが「なおざり」は、存在する言葉なのです。
「おざなり」と「なおざり」の意味
それぞれの意味を調べてみました。
言葉 | 漢字 | 説明 |
---|---|---|
なおざり | 等閑 | いい加減にしておく。おろそかにする。 |
おざなり | 御座形 | いい加減に物事を済ませる。その場限りの間に合わせ。 |
どちらも「いい加減」であることに変わりないようです。
「おざなり」と「なおざり」の違い
「おざなり」と「なおざり」の言葉の違いについて、例文を説明していきます。
例文)「ピアノの練習をした」
「ピアノの練習をおざなりにした」
→ 一応ピアノの練習をしたもののいい加減に行ったので、結果(上達具合)もいい加減だった。
「ピアノの練習をなおざりにした」
→ ピアノの練習はしていなくて、おろそかにしている。
比べてみると分かりやすいですね。
「おざなり」と「なおざり」の言葉の違いは、「する」か「しない」か、で変化しています。
最後に
言葉や意味はとても似ているのに、ニュアンスはまったく異なりますね。
この機会に「おざなり」と「なおざり」使い分けてみてください。